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ナチ将校の妻―あるユダヤ人女性:55年目の告白





図書館で目に付いて、つい読みふけってしまった。法学生を辞めさせられた彼女は、強制労働から自宅に帰る途中で逃亡し、ドイツ人の友人たちの助けにより偽の身分証明書を作り、「潜伏」する。彼女は潜伏中にドイツ人の男性(やがて軍隊に徴収される)に求婚される。自分はユダヤ人だと告げたものの相手もそれを隠し通し、2人の間には娘も生まれる。模範的なアーリア人女性を装う彼女。

戦後東ドイツで判事として職を得るも、復員した夫との関係は変化し、共産化する社会情勢からも再び亡命せざるを得なくなる事態に陥るのだ。徹底的に自分を抑え、何も知らないかのように振舞うことで生き延びた手記。ものすごい精神力と、判断力だと思った。

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April 17, 2005 11:46 PMに投稿されたエントリーのページです。

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