« 誰にどのように打ち明けるべきか | メイン | (風邪) »

ソテツの味

オリバー・サックス著「色のない島へ―脳神経科医のミクロネシア探訪記」の後半部分。ソテツのでんぷんは食用されていて、グアム島でソテツでんぷんが常食されてたために、神経毒サイカシンにやられてパーキンソン症状が多く出たという。原因がソテツだと分かっていても、ソテツでんぷんのチップスをやめられない家族や、フィールドワークする研究者にソテツでんぷんでとろみをつけたスープをふるまう家庭が登場する。
蘇鉄の実の写真を見ると、確かに食べられそう‥。実際は、何度も水にさらして毒抜きをするそうだ。

グアムでは好んで食べられていたようだが、日本では「ソテツ地獄」という言葉がある。大正末期から昭和初期の第一次大戦後、沖縄では飢饉で蘇鉄を食料にするしかなかったという。有毒であっても他に食べるものがない状況に追い込まれたのだ。

で、そのソテツ料理。今でもあるようだ。
ソテツ味噌(粟国味噌)を使った料理(沖縄県)
・加工品なら毒の心配もなく、ボケ防止によいらしい(おもいッきりテレビ)
ソテツ実そ。売っている。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://laksa.dameda.net/laksablog/mt-tb.cgi/490

コメントを投稿

About

December 7, 2006 8:05 PMに投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「誰にどのように打ち明けるべきか」です。

次の投稿は「(風邪)」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Creative Commons License
このブログは、次のライセンスで保護されています。 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス.