ヒット商品を最初に買う人たち

タイトルに惹かれて読み始めた。が、結論から言えばやや期待はずれの本だった。
まず、体裁がイマイチだった。文字が多すぎて行間が広く、明らかに文字数は少ない。また、「どんパソコンを‥」というような誤植もあって、がっかり。参考文献も少なくて、厳密な分析とは程遠い本だった。そのせいか、電車の中で20分ほどで読み終えてしまったが。

ただ、この本の最初から最後まで共通している、「マニア」と「イノベーター」の違いについての説明は、繰り返されていることもあってわかりやすい。パソコンを買うとき、マニアに聞けばスペック自慢をするけれど、イノベーターなら用途を聞いていいものを勧めてくれるとか。このあたりは、グラフや図が多用されているので、具体的な事例を抽象化しながら読むことができるだろう。具体的な例は読んでのお楽しみ。ネットでのクチコミ戦略でも、イノベーターが重要な役割を果たしているようだ。

タイトルになっている「最初に買う人たち」だと、アーリーアダプターのことかと思ってしまうが、中身を読むと、アーリーアダプターではなくて、イノベーターの話が中心に書かれていた。



ヒット商品を最初に買う人たち

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